スカイハイ



何でここにいるの、ヒロくんって仕事行ったんじゃなかったの?!
何にも見なかったように、ヒロくんの隣を通ろうとした。横は見ない。
「アハハハハー…行ってきまーす」
いきなり、手首を掴まれた。
「待てよ、どこに行くんだよ」

久しぶりに触れられると、すごく緊張する。触れられた部分がすごく熱い。
「どこって……アルバイトだよ」
「そんな格好でアルバイト行くのかよ、お前スカート履いてるじゃんか」
「だって前田先輩から今日はスカートでもいいって連絡来たし……」

私がそう答えると、ヒロくんはため息をついた。でも掴んだ手は全然緩まない。
「お前アホかよ…アイツがこの前言ってただろ、スカート厳禁だって」
「分かってるよ、そんな事」



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