スカイハイ



そしてそのまま倒れてしまった。
「新人さん、こいつが起きたら逃げてね」
そうタカピー(仮)先輩は言い残してまた席に戻って行ってしまった。
どうしたらいいか分からないから、とにかくトイレに行ってから考えようとした。
だけど行きたいわけじゃないし、どうしようかと迷ってるうちに先輩が起きた。

「あは〜、レミちゃんおはよーう」
「おはよう、ございます?」
もうこの時にはタカピー(仮)先輩に言われた事が頭から吹き飛んでいた。
「そうだ、ヒロにさっきレミちゃんと飲み会いるよ〜ってメールしちゃった」
語尾に星マークがついてそうな台詞。
いつもとは違う前田先輩に、正直すごく焦っていて頭が働かなかった。



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