スカイハイ
まだ言い終える前に、いきなり押された。
車に背中をつけるようにして片方の手首をヒロくんの手によって頭の上で固定されて、もう片方のヒロくんの手は私の顎を固定した。
「何、するの……」
「……俺が分からないんだろ、だったら無理矢理でも分からせてやる」
「どうゆう事……んん」
いきなりヒロくんの唇が私の唇を覆うように、強引に重なってきた。
「ヒロく…ん…んぁ……」
ヒロくんの名前を言おうとしたら、ヒロくんの舌が口の中に入ってきて、私の中を侵食していく。
前田先輩のとは全然違う、苦しくて煙草の味がする苦いキスで。
何回も何回も重なっては入ってきて。
ヒロくんと私の“違い”を見せられたような、そんなキス。