スカイハイ
「そ、そうだよねー」
私はヒロくんの手を丁寧に降ろすと、頑張って笑いながら「着替えてくるね」って、言って別の部屋に行った。
鍵を閉めて、下着姿になると、胸にさらしを巻いた。意外と自分で巻くと大変でちょっと時間がかかっちゃったけど、しょうがない。
前田先輩にもヒロくんにも頼めないし、ワタナベさんとは連絡が取れない。
浴衣を急いで着ると、鍵を開けて部屋を出てヒロくんがいる部屋に行った。
私の目に入ったヒロくんの格好が信じられなくて、目を疑う。でも何度瞬きをしてもヒロくんの格好は変わらない。
「ヒロくん、なんて格好して…」
ヒロくんは上半身は何にも着てなかった。そんな格好でペットボトルに口を付けたヒロくんはすごく、色っぽい。