スカイハイ



「はい、帯。早く着付けしろよ」
「わかったってば……」
ヒロくんに催促されて、急いで着付けをする。早く終って欲しいって、ずっと思っていた。ヒロくんに浴衣を着せると、時計を見た。
そろそろ前田先輩が来る頃だろうと思って、椅子に腰かけた。

「あ、前田からメール来た。えっと、さっきのところに来いって」
「うん、わかった」
ヒロくんが部屋を出ようとしたから、私もあとをおいかけた。置いてかれないように、駆け足で。

なんかもうすぐ、彼が離れてしまうかもしれないってゆう、嫌な予感が浮かんだ。



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