スカイハイ
何だか、急に寂しくなった。
やっぱり、想ってるのは、私だけ。
いくら、ヒロくんを中心に私の世界だ廻ってても、ヒロくんには関係ないんだ。
「でも、玉浦ヒロならだったら……」
「あっ、もう大丈夫です!!」
ワタナベさんが何か付け足そうとしたけど、もう私には慰めみたいな言葉なんていらない。
もう、現実は受け止めたくないんだ。
「え、でも……」
「本当に、本当にもう大丈夫です」
無理矢理笑顔を作った。
自分から聞いたのに涙なんて流しちゃいけない。
ワタナベさんに悪い。
「もう時間なんで、帰ります」
私は逃げるようにして、帰った。
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