サッカーと先輩とわたし
「梨杏〜っ」
おんなじ展示責任者の
高田綺恵(きえ)。
わたしの恋を
唯一知ってる
ふわふわした可愛い子。
綺恵には何でも話せちゃう。
「団長サンがね、」
団長さん…?
「展示品の案書いた紙出してって」
先輩からのお願いだって。
おんなじ団って
幸せすぎて切ないね。
「もうまとめてあるから梨杏出してきて?」
綺恵の優しい気持ちは
わたしを幸せにさせる。
行かない理由がない、
どんな小さいことでも
先輩に会えるだけで
幸せなわたしを知ってる
綺恵だから。