サッカーと先輩とわたし


帰ろうと思って
振り返って歩き出した瞬間

…頭に

「ガツンッ!」

鈍い痛みが走った。

「痛あ…!」
「えっ!ごめん!」

思わずしゃがみこむと
誰かが走りよってきた。

「ごめん!」
「いえ…」

顔を上げると"あの人"が
目の前に立っていた。


「大丈夫?」
思ったより優しそうな顔。
汗をかいてるのに
爽やかで。

心配そうに
わたしを覗きこむその顔に
胸の奥が
…きゅんとした。


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