期待 ー絶望ー ー裏切りー
ー彼の葬式ー


急な葬儀だった為、“家族”“クラスメイト”、“学校関係者”“近所の人達”“彼の知人”だけの少人数で行う事になった。


会場は静まり返り、お坊さんがおきょうを唱え始めた。


とても静かだ。


それもそのはず。


誰一人として泣いている者はいない。


両親ですら、泣く素振りを一切しない。


彼は全ての人から見放された。


もちろん。


血の繋がっている両親からも・・・


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