期待 ー絶望ー ー裏切りー
思い出しただけでイライラしてきて、胸が苦しくなってきた。


「でも、どうして俺をあの世から呼び出したんですか?」


「お前、人間に復讐したくないか?」


ふ、復讐?


「そうだ。お前を見放した全ての人間に・・・お前のイラつき、胸の苦しみを思い知らせるのだ!」


復讐・・・・


新しい体になった今、俺には“復讐”と言う二文字しか残されていない。


「決心は付いたようだな・・・」


「そういえば・・・・」


名前・・・


「わしの名前は、來王(ライオウ)」


來王様・・・・


『コツッ・・・コツッ・・・』


何だ?

來王様が入ってきた奥の部屋から女の人が入って来た。


「おお、殺女(アヤメ)。帰って来てたのか」


「あ?まあな。つーかさぁ、そいつ誰?」


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