期待 ー絶望ー ー裏切りー
それが彼女、殺女との出会いだった。


「こいつか?こいつはお前の新しい仲間の刹憐だ」


「初めまして。殺女?だっけ?刹憐だ。宜しく」


「宜しく。」


「そう言えば、殺女。どこかいってたの?」


殺女は呆れたように話した。


「あんたさぁ、人間に復讐したいんでしょ?」


い、いきなり何なんだ!


「ああ。復讐したい。俺を見放した全ての人に、俺が今まで味わった苦しみを・・・・」


俺が話していると殺女が割り込んできた。


「あんたさぁ、いい目してるよ」


「いい目?」


俺には殺女が何を言っているのかさっぱり分からなかった。


「復讐の話をしている時の目、すげーいいよ。」


えっ?!


「復讐するなら、血も涙もない、冷酷な目が必要。あんたにはあるよ。・・・まっ、これから宜しくね。刹憐。」


えっ?今チョー良いこと言われなかった?
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