私と貴方を繋ぐ場所
第2話
第2話


~翌日~


「英梨…!」


「智花~!!…どした?」


私は登校してきたばかりの幼稚園からの付き合いで親友の成澤 英梨<なるさわ えり>を正降口で呼び止めた。


「あの…、8組に松本君って、いる…?」

「ああー!うん。いるよ?なんで?」

「ぇ?…ちょっと、ね。どんな人?」
昨日の事が忘れられなくて。なんて言えない。

「??んー、無口!無愛想!クール!…あれ?全部似たような意味か?」


「…怖い、ひと?」

「ん~、常に黒いオーラは出てるわねぇ。彼、ルックスも良いし背も高いし、成績は学年トップで運動神経抜群のバスケ部所属だからモテるんだけど…近寄りがたいらしくって女子は悔しがってるわよ!…ま、私はあんな男に興味なんて無いけど!!」

「…そう、なんだ。ありがと。」
(昨日は、黒いオーラ出してたのかな?…松本君って凄い人だったんだ…。)


「どういたしまして!智花の為ならどんな事だってしてあげちゃうんだからッ♪」


―キーンコーンカーンコーン…―

「やば!予鈴だ!!智花、走るよ!」

「ぇ?ちょ、待って…!」




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