私と貴方を繋ぐ場所



「西島ァ!てめぇ何してんだよ…?」


西島君の後ろの方から聞こえたその声は、私の知っている、1ヶ月以上もずっと想ってきたあの人の声だった。
私の知っている声よりずっと、低くて怒りを感じる恐ろしい声だったけど、私には分かった。

「……ま、松本!」

西島君は声の方へ振り返るや否や、声の主に驚いた様子だった。

「い、いやぁ…、小日向さんがな、大変そうにしてたからな、手伝ってやろうと思って…。」

(え?ちがう!)


「あぁ?誰がそんな下手な嘘信じっかよ。」

「嘘?…やだなぁ、松本…。なにそんなキレてんだよ…。」

西島君は焦っているのか、掴んだままの私の手首を更に強く握った。



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