私と貴方を繋ぐ場所



「いただきます。」
   :
   :
(うん、美味しい…。)



―カチャ、キィ…―


「あら小日向さん、いつも早いわねぇ。」

「…こんにちは、蓮見先生。」

「小日向さんあのね、先生 しばらく旧館に来れなくなっちゃった…。新館の司書の大山さんが家の事情で急に辞めなきゃならなくなって…先生、新館の担当引き継いじゃったのよ。ゴメンね?…旧館は利用者少ないから大丈夫だと思うから!もし何かあったら内線で先生呼んで?」


「そうですか…。わかりました。」

「本当にごめんなさいね?」

「…ぃえ、大丈夫です…」

「ぁ、じゃあ先生行かないと!いつもみたいに、戸締まりよろしくね?」
 :
 :
―キィ…バタンッ―

先生が旧館から出て行くと、今の先生の慌ただしい騒がしさが嘘のようにまたシ-ンとした静かな空気が私を包んだ。



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