私と貴方を繋ぐ場所



お弁当を食べ終わり、まったりしていると
松本君がいつものようにキスをしてきた。

「ん、…ふっ…ぁ、んん…」

この1ヶ月、毎日のようにされているこの行為は
未だに慣れない。

日に日に長さを増すキスに対応出来ず、
いつも松本君の制服を掴み、限界を伝える。

ここ最近で気付いたこと。
それは、松本君が唇を離す時の合図。
最後に軽く、ちゅっと口づける。

「ちゅ、…まだ慣れない?」

「…はぁ、はぁ……ぅん…」

「フッ…智花、可愛い」

「だ、だって…は、はずかしい…」

「そう?可愛いよ」


私は恥ずかしさのあまり顔を伏せると、松本君は私を抱きしめた。

「智花…、24日のイブ、空いてる?」

「ぇ?う、うん…」

「デートしない?」

「へっ?!で、デート?!」

今朝の英梨の話とあまりにも被りすぎて驚き、
驚きのあまり、抱きしめてくれた松本君から離れてしまった。

「…嫌か?」

「ううん!!……嬉しい…!」

「良かった。」

「あ…でも…」

「でも、なに?」

「松本君、部活は?忙しいんじゃない?」

「年末年始に被る冬休みは部活休みだから大丈夫。」

「そうなんだ…」

「だから、冬休み中は沢山デートしよう」

「うん…!」


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