私と貴方を繋ぐ場所
「充電」
松本君はいつも、充電と言うと決まってキスをしてくる。
(く、来る…!)
ギュッと目を瞑って覚悟を決めた瞬間…
==ガチャッ==
「お二人さ~ん、紅茶とコーヒーのおかわり………」
あと少しで唇が触れそうになった時、部屋のドアが開いて松本君のお母さんが入ってきた。
私も松本君も驚いて、声の方を振り返った。
「うふふ……お邪魔だったかしら?どうぞごゆっくり~」
そう言って静かにドアを閉めて出て言った松本君のお母さん。
「…………」
私はビックリしてドアの方を見ていると、松本君は額に手を当て言った。
「あークソッ。邪魔すんなっつたろーが!」
「び…ビックリ、したね…」
「……タイミング良すぎだろ…」
「………」
他に何を言ったらいいか分からずに、チラッと松本君を見てみると、目があった。
目が合ったまま徐々に近付いて来る松本君。