いちばんの星 -side episode-
ヴェルヌのその問いかけに、思わずスティークは目を見開いた。
「スティーク?」
「あ、いや、知ってたんだな…と思って」
普段からは想像できないスティークの様子に、ヴェルヌは何かを閃いたかのようにニヤリと微笑んだ。
「知ってるも何も、彼女にもだいぶ世話になったからな。でも…」
そういうとヴェルヌは机に座ったまま頬杖をつくと微笑んだままスティークをじっと見つめた。
「ふたりがそういう仲だったとは…気付かなかったけどな」
その瞬間、スティークははぁと大きなため息をついた。
「別にそういう仲じゃないさ」