いちばんの星 -side episode-
「じゃあ…どういう仲なんだ?」
尚も問いただしてくるヴェルヌにスティークは再び大きなため息をついた。
「そんなの…俺が聞きたいよ」
スティークの言葉に、ヴェルヌは椅子から立ち上がるとスティークの正面に腰を下ろした。
「珍しいな…お前が女の事で悩むなんて」
その容姿から、スティークは女性に苦労したことはない。
その事はヴェルヌもよく知っていた。
「どうした?」
ヴェルヌの金色の前髪から覗く美しい緑の瞳がじっとスティークを見つめる。
俺は、昔からこの目が好きだったな…
全てを見透かすようなヴェルヌの瞳。
その瞳に導かれるようにスティークはその重い口を開いた。