いちばんの星 -side episode-
「話って…何?」
そう言ってゆっくりとラナの隣に並ぶスティーク。
この気持ちを、伝えていいのか迷ったけど…
「私…」
もう、我慢できない…
「あなたが好きです」――…
…――そこまで話すと、ラナは膝の上に乗せた手をぎゅっと握りしめた。
「その後は、スティーク様の返事を聞かないで逃げてきちゃったの」
「そう…」
「ラナは、返事を聞きたいと思わないの?」
ミュリエルのその問いに、ラナは暫く考え込むように口を閉ざした。
「……思わ…ないわ…」