いちばんの星 -side episode-
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空いっぱいに美しい星が瞬く夜。
パチパチと音をたてながら燃える炎を眺めているひとりの影があった。
ゆらゆらと揺れる炎の光がその人影を照らしだすと、柔らかそうな薄い茶色の髪がフワリと揺れる。
「ふぅ…」
そう小さくため息をつくと、目の前の炎をじっと見つめた。
『スティーク、あのな…』
眉間にしわを寄せたスティークは、そのままゆっくりと目を閉じた。
(俺は……)
その時、
「隊長…?」
背後に現れた兵士は、焚き火の側に腰掛けるスティークの後ろ姿にそっと声をかけた。
「まだ起きてらしたんですね」
「ああ」
そう言いながら、兵は少しだけスティークとの距離を詰める。