いちばんの星 -side episode-
「お待たせ」
鼻をくすぐるいい香りとともにミュリエルがやってきた。
「さ。スティーク様の話、聞かせて頂戴」
そう言って、ラナの前にカップを置きながら悪戯っぽく笑うミュリエル。
「じゃあ…聞いてもらおうかしら」
負けじとラナも微笑んだ。
私の片思いかもしれない…
でも…優しいあなたについ勘違いしたくなっちゃうの。
スティーク様…あなたの気持ちが、私は知りたい…