いちばんの星 -side episode-


「お待たせ」



鼻をくすぐるいい香りとともにミュリエルがやってきた。



「さ。スティーク様の話、聞かせて頂戴」



そう言って、ラナの前にカップを置きながら悪戯っぽく笑うミュリエル。



「じゃあ…聞いてもらおうかしら」



負けじとラナも微笑んだ。



私の片思いかもしれない…



でも…優しいあなたについ勘違いしたくなっちゃうの。



スティーク様…あなたの気持ちが、私は知りたい…
< 7 / 107 >

この作品をシェア

pagetop