いちばんの星 -side episode-
第三章 誓い
結婚式
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サヴィアーノの国と城は若き王とその美しき妻の結婚に向けてお祝い一色に染まっていた。
式を間近に控え、使用人であるラナと近衛隊長であるスティークは大忙しだった。
ラナはミュリエルの友人であるという事もあり、式当日はミュリエルの一番近くで身の回りの世話をする事となった。
スティークも、国王の結婚式という大きな催し物にむけて城の警備体制の見直しや、会場の兵の配置を毎日幹部達と話し合っていた。