いちばんの星 -side episode-


スティークの部屋へ初めてと訪れたラナは、緊張からかソファーに腰掛けるスティークとは距離を置いて反対側のソファーに腰掛けていた。



「いえ、あの…私はここで…」



目の前にスティークがいる、その事だけで顔が赤くなりラナは顔を上げられずにいた。



そんなラナに、



「ラナ」



スティークが優しく声をかける。



その声に引き寄せられるように、ラナはゆっくりと顔をあげた。



「おいで」



ソファーに座ったままの状態でにっこりと微笑んだスティークは、自分の隣をポンポンと叩いてラナを呼んだ。



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