Princess×Princess
第一章 『運命の日』


「…か…姫花…
どうか…どうか無事で…」



ここはどこだろう…


なんだか
石造りの
大きな建物。



その中心にある
一つのベッド。

そのベッドに寄り添うように
紫色の服に身を包んだ女のひとが
ベッドに寝てる誰かに向かってに話しかけている。


誰…?

誰が寝てるの?

ちょうど顔は見えないが
純白のワンピースを着ている…


「姫花…」


あたし…?



あたしは

ここにいるよ…



あなたは…

…お…母さん…?







思わず
声をだしそうになったとき、

不意に辺りがぼやけ始めた。



あれ…?



「…姫花…ひめ…」

あぁ

声が聞こえる…


お母さんだ

お母さんがあたしを呼んでいる――――――


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