Princess×Princess
そうゆうことで
生活環境も一緒なはずが
2人の性格のちがいはみての通り。
勉強が得意な華恋は
昨日も徹夜で
数学が大の苦手な姫花に
最後の復習をしていた。
「……完璧~
100点いくかも~♪」
姫花は目だけを動かして華恋を見た後
調子よく答えた。
「…………
開き直らなくていいから。」
そんな姫花に華恋は呆れ顔でため息をついた。
「うっ…うぅー」
神様はどうしてこう不公平なのっ?
と思いながら姫花は
再び机に崩れ落ちる。
「華恋…
今度こそ赤点だよ~
一問目から分かんなかった…」
もういやだ…
そして同時に自分の学習能力なさに嘆いた。
一学期のテストで姫花は
確実に赤点決定の結果だったが
数学の教員でもあり
担任の宮沢 時也(みやざわ ときや)
通称宮ちゃんが
提出物と授業態度を考慮してくれたお情けで赤点を免れたらしい。
「はぁ?
あんたほんとに数学苦手よね~
昨日あんなに教えてあげたのに
無意味だったわけ?
まったく…
あたしが教えてた時間と手間はなんだったの?」