Princess×Princess
お互いの手の感覚しかわからなかったが
だんだん下の方が明るくなってくるのが見える。
あっという間に
その光が近づいたから
3人がすごい高速で落ちてることが
よくわかった。
――これ、大丈夫なのぉ!?――
なんとか意識を保ちながら華恋が声にならない叫びを
仁に問い掛けるが
全く気づくこともなく
かなり楽しそうだった。
隣を見ると
姫花も笑顔満載で
なにか話しかけているが
ゴーという耳をかすめる風の音でなにも聞き取れない。
姫花が楽しそうだと
必ずハプニングが起こるんだよな…
「神様…」
ぼそりと呟いた華恋をよそに
3人は光に包まれた。