Princess×Princess



「あの…それよりこの人は…」



先ほどから放置されている女の人。



ほっといていいんですか?


と聞く前に




「はっ!!

美花様っ!?大丈夫ですか!?」




と慌てて駆け寄るのを見て

姫花もベッドから降りようとしたが


「美花様~っ」




の呼ぶ声に

動きが止まった。





美花…?



姫花の頭の中で

その名前がぐるぐると回る。






ぼーっとしていた頭はすでに覚めていた。





そして

記憶の中でその名前を見つけた。





目が合ったとき

金縛りのように動けなくなった感覚がまた戻ってきた。



< 132 / 139 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop