Princess×Princess
「あの…それよりこの人は…」
先ほどから放置されている女の人。
ほっといていいんですか?
と聞く前に
「はっ!!
美花様っ!?大丈夫ですか!?」
と慌てて駆け寄るのを見て
姫花もベッドから降りようとしたが
「美花様~っ」
の呼ぶ声に
動きが止まった。
美花…?
姫花の頭の中で
その名前がぐるぐると回る。
ぼーっとしていた頭はすでに覚めていた。
そして
記憶の中でその名前を見つけた。
目が合ったとき
金縛りのように動けなくなった感覚がまた戻ってきた。