Princess×Princess
いつもの朝
「…めか!!
姫花!!
ひめかぁぁぁ!!!起きろ―――!!」
「はいぃぃ!!!!」
耳元突然の大音量の声に驚き
姫花は一気に夢の世界から引き返され
文字通り飛び起きた。
目をパチクリしながら周りを見渡すと
華恋が仁王立ちになって睨んでいる。
「も―!!
いつになったら起きるわけ!?
学校遅刻するよ!!」
まだ頭がボーッとしている様子の姫花は
慌てて時計をみた。
現在の時間は7時半。
この二人が家を出る時間は8時。
つまりあと30分。
ベッドの上でポカンとしていた顔が
なんども目を擦ってやっと現実味を帯びてきたらしく
「遅刻する―!!」
と叫びながら
ベッドから飛び降り
あちこち躓きながら洗面所にかけていった。