Princess×Princess
その言葉に華恋は目を見開いて
姫花の手をギュッと握った。
「あたしたちの…
お父さんとお母さん…」
その頬に一筋の雫が伝った。
どんなに寂しい思いを隠しても
いつも笑顔でいい子でいれば
きっと、いつか両親が迎えに来てくれるって信じながら過ごした子供の頃。
姫花の頭に走馬灯のように
今までの日々が流れて
その思い出を一つ一つ表すように涙が頬を伝って流れていった。
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