Princess×Princess


「わかりましたか?」




軽く息をきらした仁が話終えると
部屋に沈黙が広がった。



きっと我々を恨んでるだろう…

そう思いながらも黙り込んでいる2人に
話しかける。


「姫花様、華恋様…
ご自分の運命を憎む気持ちもあるでしょうがけして…」


「…なかったんだ…」


「え?」

言いかけたところで
姫花がぼそりと呟いた。


「捨てられたんじゃなかったんだ!」


「…!?」


顔をあげた姫花の表情は
涙と共に笑みがこぼれていた。



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