にじいろ奇跡
何気ないこの1日がまた続く。


学校に行って、授業をして、クラスメートと騒いで、郁人や優人と過ごして


家では温かく見守ってくれる、牧野さんや、ママとパパ。


私に家族が居て、大切な仲間が居て


誇りに思うお姉ちゃんがいた。


今までの人生はお姉ちゃんの死から大きく変わった。


失ったものは凄く大きくて、辛かったけれども、私はそれに負けない位の


人生を覆した大きな幸せを手に入れる事が出来た。


お姉ちゃんの、ルリの事を思い出して辛く落ち込む事もあるけれども


私は今も元気に今を過ごしています。


貴女に会えて本当に良かったです。


貴女と過ごした毎日は宝物です。


貴女の事は一生忘れません。


だって貴女は私のお姉ちゃんであるまえに、


私の大切な大切な親友だもの。


私の事を唯一分かってくれた、私の大好きで大切な親友だから。



「ありがとう・・・」



私はあの時の貴女の温もりを今も忘れていない。


貴女の手は酷く温かかった。


酷く冷たくて、現実を知った。


貴女が私に見せてくれた奇跡は


心にいつまでも残っています。


大切な大切な親友よ。


貴女がこの世から居なくなって1年が経つね。


もっと貴女と居たかった。


貴女の苦しみも喜びも


私は半分も分かってあげられなかったと思う。


私は何時も貴女に助けられてばかりでした。


もう人に甘えないようにしないとね。


甘えん坊にならないように、頑張っているよ。


だから貴女は私の事をあの雲の上から見守ってください。



ねぇ、ルリ。
私は久しぶりにあそこに行ったよ。ほら。私の大好きな桜が綺麗に咲く2人だけの秘密の場所。


凄かったよ。桜が満開で辺り一面が桃色で春を感じさせる時期に


その桜の木の下には一面ルリの好きな向日葵が咲き誇って太陽を見つめていたの。


狂い咲きしていたんだよ。


春と夏が一度に来たの。デジカメで撮って私の部屋とルリの部屋に飾ったよ。


私びっくりした。
ルリが起こした奇跡なのかな?
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