にじいろ奇跡
「帰ろう・・・ここに居ても濡れるだけだし、惨めだ」


帰って、冷えきったこの体を温めよう。いい加減寒さを覚えた私は走ることにした。



―――――――



家に着く頃には、髪からも服からも水滴が落ちる。


制服はもの凄く重い。玄関の鍵を閉めてチェーンもかける。


そのままカバンを床に置いて、服を脱ぐ事にした。


このままあがっても水浸しなんだから、掃除が大変になるだけなのだ。


玄関に常備しているタオルで水分をとったら体に巻き付け、脱いだものをもって、洗面所。


洗い物は洗濯籠。とりあえず寒いから、今まで巻き付けたタオルを交換バスローブを着る。制服をハンガーに掛けておく。


「明日が休みで良かった・・・」


部屋の暖房をつけて、部屋を温かくしてる間にシャワーを浴びた。


温かくなって出てくると、部屋は丁度良い温度になっていた。


玄関に放っておいたカバンを持ってきて、電源を切りっぱなしだった携帯を出す。


メール4件
電話2件
メッセージ1件


とりあえずメッセージから見る。


ホットココアを作りながら、ボタン操作。
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