にじいろ奇跡
「まぁ。優しそうな先生ね」
「うん。でも怒ると凄く怖いよ」
他愛ない話をしていたら、知恵子先生が紅茶を持ってやって来た。
「どうぞ。只今園長がいらっしゃいますので」
知恵子先生が紅茶を配っていたら、ドアが開いて中山先生が来た。
「どうも。遅れてすみません。中山みゆきです。この施設の園長を務めています」
お父さんが中山先生と握手をする。中山先生は私を見てニコリと笑いかけて下さった。
世間話をした後、私が今日来た理由を簡潔に述べた。
「沙夜ちゃんが了承しているなら、私は異存無いわ。沙夜ちゃん、幸せにね」
「はい」
中山先生は嬉しそうな顔をして、賛成して下さった。私も笑顔で返した。
中山先生達と私の両親で手続きがあるらしく、私はその間知恵子先生と一緒に施設の子たちの遊び相手になる事になった。
1時間位経っただろうか、お父さんとお母さんが出てきた。私は2人の元に走った。
「終わった?」
「あぁ。手続きは終わった。後はそう。沙夜を連れて来た病院の先生に会いに行くつもりだ。多分まだ病院にいらっしゃると思う」
お父さんがそう私に説明してくれた。よく分からなかったけれど、恐らく手続きに必要なのだろう。
「分かった。先生、今までありがとうございました」
「こちらこそ。幸せになってね」
知恵子先生と中山先生は私の為に泣いてくれた。
「はい」
もらい泣きしそうになったけれど、私は堪えた。
最後に会釈をまたして、私達は施設を去った。
「うん。でも怒ると凄く怖いよ」
他愛ない話をしていたら、知恵子先生が紅茶を持ってやって来た。
「どうぞ。只今園長がいらっしゃいますので」
知恵子先生が紅茶を配っていたら、ドアが開いて中山先生が来た。
「どうも。遅れてすみません。中山みゆきです。この施設の園長を務めています」
お父さんが中山先生と握手をする。中山先生は私を見てニコリと笑いかけて下さった。
世間話をした後、私が今日来た理由を簡潔に述べた。
「沙夜ちゃんが了承しているなら、私は異存無いわ。沙夜ちゃん、幸せにね」
「はい」
中山先生は嬉しそうな顔をして、賛成して下さった。私も笑顔で返した。
中山先生達と私の両親で手続きがあるらしく、私はその間知恵子先生と一緒に施設の子たちの遊び相手になる事になった。
1時間位経っただろうか、お父さんとお母さんが出てきた。私は2人の元に走った。
「終わった?」
「あぁ。手続きは終わった。後はそう。沙夜を連れて来た病院の先生に会いに行くつもりだ。多分まだ病院にいらっしゃると思う」
お父さんがそう私に説明してくれた。よく分からなかったけれど、恐らく手続きに必要なのだろう。
「分かった。先生、今までありがとうございました」
「こちらこそ。幸せになってね」
知恵子先生と中山先生は私の為に泣いてくれた。
「はい」
もらい泣きしそうになったけれど、私は堪えた。
最後に会釈をまたして、私達は施設を去った。