DOLL†HOUSE
二人を見つけた叉奈はタッタッと近寄った。
「冠汰君、白吏君!」
「アレ、叉奈ちゃん!?」
「久しぶりだね」
びっくりしたように椅子から立ち上がった冠汰に、冷静に微笑んで挨拶した白吏。
「わー、叉奈ちゃん背縮んだ?」
「冠汰君って何気に酷いね」
立ち上がったまま叉奈の頭の位置を手で自分と比べた。
叉奈は笑顔を引き攣らせた。
「これで悪気がないから怒れないし」
「で、翔平は?どーせ一緒でしょ?」
姿の見えない翔平を探す白吏。
「俺ならここにいるけど」
そう言ってエクレアをくわえながら叉奈の後ろから現れた。
手元の皿にはいろんな種類のケーキ等が沢山隙間なく置かれている。
「珍しいな、白吏がこんな所にいるなんて。しかも冠汰と」
「あー、それが・・・」
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