DOLL†HOUSE



何事かと父親の耕平がやってきた。




「こんな時間にどこに行く」



「あの館!!」



「!?オイ待て翔平!俺も行く。チャリより車だろ」


「・・・」




自転車が壊れていた翔平は走って行こうと思っていたとは言えない。














―†館†―



暗闇の中重々しくそびえ立つ館。

山中だからか街よりも寒い。




車が停まったと同時に翔平がでてきた。


そのまま走って大きな扉に飛び付き重いっきりひいたが開かない。

押したりひいたりを繰り返してみたがびくともしないのでいらただしげにガンッと扉を蹴った。




「翔平、退け」


「!?」



「ぅりゃっ!!!」




<ガターッン!!!



耕平が扉に体当たりをすると扉が開き中に転がって行った。




「親父、刑事みたいだな」


「刑事だっつの。それよりさがす<タタッ!?」



「今・・・足音したな」




2階からの足音に翔平は2階を睨み付けながら言った。
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