DOLL†HOUSE
館の噂
何処にでもある平凡な街。
そんな平凡な街に、ある日大きな事件がおきた。
『唯縞(ユイジマ)邸一家惨殺事件』
その場にいた者達は、一人残らず殺された。
平凡だった街は、しばらくその事件に騒がれ、注目の的だった。
事件が静まってきて、館の取り壊し作業の時、第二の事件がおきた。
作業員の一人が事故で亡くなった。
相次いで四人死亡。
その間に八人が重傷。
勿論、人手が足りなくなり工事は中止。
それからも取り壊し作業があるたびに不吉な出来事がおこり、取り壊し自体が中止となった。
だから館はそのままそこに、誰も住まないままある。
・・・こんなにいろんな事があれば、好奇心旺盛な奴らが黙っておらず、館に近づく者は必ずいた。
肝試しにやってきたとある不良グループ。
次の日戻って来たのは五人中二人だけで、残りは森の中変死体となって発見された。
何があったのかきいても、あそこには近づくな、の一点張りで、捜査のしようがなく当時の警察はお手上げだった。
間もなくその一人が自殺。
もう一人も自殺しようとしたのか飛び降りをしたが、この者は一命を取り留めた。
その後その館に近づいた者は、いないのかはたまたいるが死んでいるのか・・・それはわからない。