DOLL†HOUSE
「真穂さん、惟縞邸一家惨殺事件って知ってる?」
翔平の言葉に、真穂はキョトンとした。
「知ってるもなにも、私そこの姉妹と友達だったわ」
「は・・・」
まさかの答えに翔平はストローを動かしていた手をとめて、間抜けな顔をした。
「・・・性格には、姉のほうだけね。聞きたい事かどうかわからないけど聞く?私の昔話」
悪戯っ子ではないけれど、そんな感じの笑みを浮かべたがどこと無く悲しげな笑みだ。
「真穂さんが話してもいいのなら、是非・・・」
翔平がいうと、真穂はニコッと笑い長くなるけどごめんね、と言った。