DOLL†HOUSE
いつになく弱々しい翔平に二人は驚いた。
「翔・・・?」
冠汰の声にハッとなった翔平。
「とにかく、おまえらには関係ない」
「関係ないって、俺達友達だろ?」
「だからってなんでも話さなきゃいけねーのかよ」
「そんなこと言ってないだろ!?」
「オイおまえら落ち着け」
言い合いになりそうだと思った白吏は慌ててとめに入った。
だがそれでも二人はやめず。
「別に何もないって言ってんだろ?なんでそれを信じない」
「明らかに何かあるってわかってんだからきいてんだろ!?なんで話してくんないんだよ!」
「話す必要なんかねーだろ!いい加減しつこいんだよ!」
「っんだと、」
翔平に掴み掛かった冠汰に白吏は驚き、突然の事に翔平も驚いた。
そのまま後ろのフェンスにぶつかり、止まると思っていたが違った。
ガシャンッ
「「!!!」」
「!?」
翔平達がぶつかったフェンスは二人を受け止める事なく外れ、二人共屋上外・・・空中に投げ出された。
「チッ!」
「!?」
ガササッ!
ドサッ!
「翔平!!!冠汰!!!」
白吏が屋上から下をみると、二人は木々が邪魔で見えなかった。
−クスクス−
「!?」
バッと白吏が顔をあげ、後ろをみると、屋上中央に黒のワンピースを来た少女が立っていた。
−ドロボウニハ
テンバツダモン−
そういうと少女は消えた。