DOLL†HOUSE
翔と白吏は顔を見合わせると苦笑いを零し席を立ち上がった。
「今日はクッキーか?」
「え!七海君と美羽君も!?」
二人が来ると女子が騒いだ。
「ダメだった?」
「なんなら戻るけど・・・」
とさっきまでいた席を指差しながら翔平がいうと女子が全員首を振った。
「全然!」
「寧ろ大歓迎!!」
女子の迫力に翔平と白吏はたじたじ。
「そ、そうか」
「で、コレ誰が作ったんだ?」
白吏が机にある美味しそうなクッキーを指差して聞いた。
「舞ちゃんだって!てゆーかほとんど舞ちゃんが作ってるし」
「へー、深渓がかぁ。スゲーじゃん」
「そ、そんなことないよ///」
深渓 舞(ミタニマイ)
高校二年生
少し笑って言った翔平に顔を赤らめながら舞は照れ笑いをした。
翔平と冠汰がバクバクと女子にまじって遠慮なく食べてる中、白吏は難しい顔をしてクッキーを見ている。