DOLL†HOUSE




翔平の部屋は一人部屋なので、話し合うには調度よかった。




「そういえば翔平、耕平さんたちと連絡とれたのか?」



ベット脇に置いた椅子に座りながら思い出した様に白吏が聞いた。



「いや。こっちからもとってないし、向こうからもない」




「耕平さんは仕事だったとしても、実子さんは?」



白吏の隣に椅子を置いて座った冠汰も聞いてきた。




「一応叉奈に何かあったら連絡しろって言ってあるけど・・・」



特に連絡もないしな、と翔平は呟いた。




「まあ、そのことはおいといて・・・どうする?」



白吏が翔平に問いかける。


「舞ちゃんと杏珠捜す?」



「二人の捜索は親父達がしてくれてるだろ。それより、あの館とここ最近あった館関連の事件を調べようと思うんだけど」




「なんで?」




「過去から未来、範囲を広げて答えを繋げろ」




「「?」」





翔平の言葉に二人は頭に?を浮かべた。




「・・・親父の口癖。今起こっている事だけに目を向けたりせず、前の事にも先の事にも目を向けろ。
そこから答えを導き出せって意味だった」




「へぇ」




「でもさ翔、まだ安静にって言われてるんだろ?外出許可が出ないのにどうやって調べるのさ」




「そこはあれだろ。強行突破」




当たり前だろ、という感じに言った翔平を見てさっきとは逆に二人がやっぱりと思った。




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