DOLL†HOUSE
「・・・あ、ああ。そういえばそうだったな」
笑っているが、冷や汗がでていた翔平。
「そ、そうだよ翔平!さっきも会話したばっかだろ?忘れっぽいんだから」
ハハッと笑っているが、冠汰の頬にも冷や汗が流れている。
せっかく変えた話題は、更に空気の悪さを悪化させた。
「・・・ところで叉奈ちゃん、学校はどうしたの?」
「学校?」
ナイス白吏−!!
と今度は翔平と冠汰が影ながら拍手をおくっていた。
「学校は・・・・・・
サボっちゃった∨」
ーガツンッ
「っ〜〜〜〜〜(泣)」
「サボっちゃった∨じゃねぇよ」
えへ、と言った叉奈に容赦なく拳骨をくらわした翔平。
そうとうな痛さなのだろうか、頭をおさえて悶えている。
別に殴られていないのだが、よくくらっている冠汰は反射的に自身の頭をおさえていた。
「お前、何時もいってんだろ。中学生は大人しく義務教育受けてろって」
後ろにそれはそれは黒いモノを背負いながら凄む翔平は義妹から見ても恐ろしい。
冠汰は自分は悪くないのだが白吏に抱き着いて避難している。
白吏はどうってことないようだが呆れていた。