DOLL†HOUSE
結局ここまできてしまっては今更叉奈を学校へ戻すのも大変なので、翔平が学校へと連絡を入れた。
電車の中では目的地につくまで翔平の怒鳴り声と必死の叉奈の声が聴こえていた。
―†図書館†―
「んじゃ、それらしき記事があったら教えてくれ」
「おう!」
「ああ」
それぞれで資料コーナーの隅々まで調べていく事に。
平日で今はまだ学生も社会人もあまりいない時間帯。
館内にはあまり人がいない。
それは翔平達にとっては好都合だったが。
「さてと・・・」
自分も屋敷について調べ始めた翔平は、棚を目と指でおっていく。
「ねぇ翔ちゃん。何を調べているの?」
「・・・・・・・・・」
「翔ちゃん?」
「・・・・・・・・・」
無視。
「ムッ)翔ちゃんってば」
「・・・・・・・・・」
何度呼んでも無視。
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・えいっ」
「Σっ!!?」
痺れを切らした叉奈は翔平の脇腹をツンと突いた。
すると翔平はビクぅっとさせて叉奈から飛びのいた。