DOLL†HOUSE



『唯縞邸一家惨殺事件』




今日未明、画家の唯縞和俊(36)が自宅でバラバラ遺体となって発見された。


また、その妻である里香、娘の麻璃華、その妹の慧璃華、さらにはその屋敷に勤めといた者達も一人残らずバラバラにされていたとのこと。


部屋は見るも無惨に荒らされ、原形をとどめていた物は全くといっていいほどなかったそうだ。


警察は殺人事件として捜査を進める方針とのことだ。




















「・・・・・・って・・・」




たいしたこと記されてねーじゃねぇか!!





―ゴンッッ




「い゛っ!!っ〜〜〜・・・」





図書館なんてのはそっちのけで大声で言いながら読み終えた翔平はファイルを閉じると冠汰を殴った。




「お前、散々得意げにしといてわかったの名前と殺されかただけじゃねーか。
つか、殺されかたわかったってどーしろってんだ」





「で、でも資料にかわりはないだろ!?」





「ああかわりはない。だがな、少な過ぎるだろこれは!そして記事の扱いが小せぇ」




< 62 / 68 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop