DOLL†HOUSE
ギャンギャンと翔平と冠汰が騒いでいると、本棚の陰から白吏と叉奈がなんだ?とやって来た。
「二人ともうるさいよ。図書館では静かに」
「カウンターの人が恐ろしい顔でこっち方面睨んでたよ」
白吏と叉奈がそれぞれ言いながら近寄って来る。
そこで一旦騒ぎはおさまった。
椅子に座りながら白吏は机の上を見るとファイルを指差した。
「えーっと・・・唯縞邸一家惨殺事件?あ、見つかったの?」
ファイルを手にとり見出しを読んだ叉奈が驚き混じりに言った。
「凄いね。私も白吏君も何処探しても見つからなかったのに」
「冠汰、何処にあったのさコレ」
「あそこ」
白吏に聞かれて冠汰が指差した先を三人は見る。
そこには半開きのドアがありプレートがかかっていた。
「”関係者以外立入禁止“・・・」
ドアにかかっていたプレートをボソリと読んだ白吏。