DOLL†HOUSE



白吏が言ったあと翔平と叉奈は呆れたように冠汰を見る。





「冠汰君さぁ、何時でも何処でも立入禁止だろうと入るのやめなよ」




「その度に巻き添えくってる俺と白吏の身にもなれ」



「えー?なんか迷惑かけたか?」




「お前のせいで死にかけた事は多々あったぞ」




「ねぇ白吏君。何時も思ってたんだけど、白吏君達どんな事件にあっちゃってんの?」




「ミステリーからホラーまで。強盗からマフィアまで。国内から国外まで盛り沢山だけど?」




「・・・だから時々帰って来ないんだ」





冠汰が翔平に怒られている傍らで叉奈が白吏に聞くと、サラっと普通の高校生では有り得ないような事を話した。




「俺らの中では、冠汰=トラブルメーカーになってるから」





もう何か無いのが不思議って感じになっちゃってるし。



そう言った白吏に叉奈は何も言えなかった。



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