DOLL†HOUSE
ハジマリ





先生の話が終わって帰り支度をしていた翔平。


立ち上がろうとしたときポケットにいれてた携帯が2、3回振動した。




「・・・ハァ」





取り出してメールを読んだ翔平は溜め息をはきながら携帯を閉じた。




「しょー!帰ろうぜ!」





冠汰と白吏がかばんを持って翔平のもとへ来た。




「無理、俺急ぐから。じゃあ」





急ぐ、とか言いながら怠そうにゆっくりと歩いて教室をでていった。




「ん?翔の奴、なんで急いでんだ?」




「あれでしょ。叉奈ちゃんでしょ」




「あーあ」





長年付き合った二人にはいつもより早めに歩いているようで。




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