もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
「あたしには、その資格はないから」
それでも、それでも居ていいのなら、あたしはここに居ようと思う。
「…………分かった」
「…………」
「うん」
慧斗は、それだけ言うと、コーヒーを飲み続けた。奏は何も言わず、あたしをじっと見ながら何か考えているようだけれど、あたしは気にしないことにした。
いつか終わりの来る関係なら、持たない方がいい。
今、この瞬間に抱いた感情が、明日、明後日、一週間、1ヶ月、一年………ずっと続くわけはないのだから。
ましてやあたしには、時限爆弾がついている。それが爆発したら、きっと皆離れていく。
否、離れるのだから。