もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
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それは、突然だった。
「慧斗ー背中貸して」
「ん」
今日も1日学校をがんばった後、あたしは、黒龍の倉庫にいた。あれから他の族とごたごたは無くて毎日平和。
あたしは、ソファーに座る慧斗の背中に寄りかかるように背中合わせに座る。ソファーの背もたれにもたれ掛かるより、慧斗の背中の方が温かいし心地いい。
慧斗は何も言わずそうしてくれるからあたしは慧斗に全体重を預けた。
「雪那ートランプしよーぜ」
神楽がトランプを持って近付いてきた。
「いいよ、やろー」
「ほら遠矢!お前も!」
「面倒―」
面倒とか言いながらちゃっかり座ってる遠矢。今日はまだ奏は来てない。