もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
「何するの?」
「んーババ抜き?」
「えージジ抜きにしよー」
ババじゃつまらないという遠矢の要望に応えてジジ抜きをすることになったあたし達。
「総長もするよな?!」
「俺パス」
慧斗は、雑誌を読みながら拒否を示す。
ここにいるのは、あたし、神楽、遠矢、慧斗。
慧斗がやらないなら三人でジジ抜きをする事になる。
………つまらない。
あたしは、ぐーっと慧斗の背中に体重と力を加えた。
「何だよ」
前のめりになりながら慧斗が肩越しに振り返る。
あたしは、ニコッと笑うとやろう、と誘う。
「面倒」
「やろーよー三人じゃつまんないー」
「じゃあやるなよ」
「…………出てく」
「神楽、よこせ」