もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
ポツリと呟いたあたしの言葉に、慧斗は雑誌をすぐさま閉じて神楽に手を出した。
「雪那すげー」
神楽は驚いたようにトランプを振り分ける。
あたしは、満足げに笑うと、トランプを取った。
やっぱり少ない人数より多い方が楽しいもんね。
「よしジャンケンだ!」
神楽が拳を前に出したので皆それに習って手を出す。
「最初はグー、ジャンケン!」
ポンッと出された手は、あたしと慧斗と遠矢、はパー、神楽がチョキ。
「俺の勝ち!」
神楽はニヤリと笑うと時計回りねーとあたしの方のトランプに手を伸ばす。
真剣な目でトランプを睨む神楽。
「そんな睨まないでよー」
「何事も真剣にだ」